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そもそも「単位量あたりの大きさ」って、何を学ばせたいの?

  • 執筆者の写真: job goro
    job goro
  • 7月7日
  • 読了時間: 5分

更新日:7月12日

今回、5年生で教えていた、「単位量あたりの大きさ」ってのは、どういう位置付けなのか。こどもに何を考えさせたいのか。


そういうテーマですね。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


その前に。

そもそも、算数活動って、「比較」を用いることが多いんですよ。

「比較」による数量の大小を、判別する。

そういう場面が多い。


ということは、

「2つの事象があるとしたら、それらのおおかたの部分で『基準』をそろえることにより、「違い」のありそうな項目だけをきわだたせて(焦点化させて)、2者の違いを比べる」と。

そういう分析を、ねらっているわけですよ。

ま、理科の実験と同じですよね。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


じゃあ、


「「そろえる」って、何をそろえるの?」


・・・例えば。


「テープ図で、はじっこをそろえる」

「単位をそろえる(基準となる1単位分の大きさを設定し、その個数分で、大きさをはかる・・・基準はなんでもいいんです。それを「任意単位」と言います。)

「てんびんの左右両方のお皿の、高さをそろえる」

(要するに「てんびんのウデを水平にさせる」ってことですね。)

「分度器や、定規の、『視点』(ゼロめもり)をそろえる」


・・・などなど。

まあ、他にもいっぱいありますけど。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


さて本題。


「でもさ、2つの事象が、パッとみて、そろわない時は、どうするの?」

こういう時に、そう、「そろえる」操作が必要になってくるわけですね。

それが、「単位量」であったり、「単位量あたりの大きさ」であったりするわけです。


例えば。


場面①「Aパック・200グラム960円のお肉と、Bパック・100グラム450円のお肉。さあ、どっちがおトク?」


ってな場面。


フツウ、私たち大人だったら、瞬間的にこう思うでしょう。

「Aパックが200グラムなんだから、100グラムはその半分の値段、480円(Aパック)。Bは400円だから、Bの方が、おトク!

と。

つまり、無意識に「100グラムでそろえて比べればいい」と、判断してるわけですよね。

この「100グラム」が、いわば、「単位量」と設定してしまっているわけです。

(厳密には、この後出てくる「もとにする量」なんてふうにも言えたりするわけですが・・・まあ、細かいことは置いといて。)


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


まあ、今のは、わかりやすい例だったのですが。


では、こんな時、どうする?


場面②:「Aパックのお肉は、250グラム、1200円。Bパックは、150グラム、675円。さあ、どっちがおトク?」


あれあれ?

今度は、何を基準にしようかな?


しかも、こんな条件まで加わったとしたら?

場面③:「きょうはすき焼きパーティするから、1500グラム欲しいの。できるだけ安くなるように選んできてね!」

とか。


あるいは、


場面④:「ピッタリ1080グラムになるように、買ってきて欲しいの。上手に組み合わせて、できるだけおトクになるように、買ってきてね!」



なーんて言われたら?


・・・さあさあ、ややこしくなってきましたね。

最初の問題のように、パッと答えが計算できなさそう・・・

さあ、どうする?


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


ま、②と③位までは、100グラムあたりで考えられるとして。

じゃあ、④は?


・・・こういう時に、「単位量」の基本。

つまり「1グラム」でそろえる必要性が、出てくるわけですね。

もちろん、他の「単位量」にそろえることもできますよ。

でも、基本を学ぶ、という意味では、まあとりあえず「1◯◯」にそろえる、ってのを使えば、計算できなくはない。



じゃあ、これは?


場面⑤:「ピッタリ1080グラムになるように、買ってきて欲しいの。実はAのお肉の方が美味しいから、Aができる限り多くなるようにね。でも、予算は◯◯円ピッタリになるようにね!」


え、えーっ・・・・???


これ、いわゆる「つるかめ算」のタイプ。

(ごめんなさい、今、急に思いついたので、数値がまだちゃんと決まってないのですが)

中学入試の問題では、こんなのも出たりします。

要するに、「単位量あたりの大きさ」と「倍数・約数」の技能が、複合的に求められたりする。


こういうタイプの問題解決は、基本はまず「図にかく」こと。

まず「図に書く」。

そして、「単位量あたりの大きさ」を出す。

あとは、Aができるだけ大きくなるようなグラム数を、予算ピッタリになるように、探していく、と言うわけです。

すなわち、「単位量あたりの大きさ」が何個ぶん、てのを探し出すわけです。


基本的な解法の流れは、そんな感じですね。


(・・・って、すみません、まだ、◯◯円が、ちゃんと設定できてなくて・・・。

これ、問題として完成させれば、けっこう面白くなるのですが。

まあ、今回の主旨からややハズレちゃうから、今回はとりあえずここまで。

時間があったら、問題文として、後日、完成させますね。

また、「つるかめ算」とかのネタの際に、触れたいと思います。)


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


ま、そんなわけで。


要するに、2つの事象を比べさせるために、「基準をそろえる」こと。

つまり「単位量」をそろえる。

それをもとに、「単位量あたりの大きさ」をそれぞれ出して、くらべっこ。


そういうねらいがあるんだよ、ってことを、大前提として意識しておくことが大事ですね。

そうじゃないと、「何のために、こんなややこしいことやってるんだろう??」って、わかんなくなっちゃうんですよ。

いわば、「地図は持ってるけど、どこに向かっていいかわからない」状態みたいなもの。


「何のために」こういう計算方法を行うのか。

それによって、どんな「便利なこと」「ラクチンになること」、つまり「価値」(いいこと)がもたらされるのか。

あえてこどもたちに、口で言わなくてもいいのですが。

少なくとも指導者は、そう言う目的意識を、はっきり脳裏に掲げておくことが大事ですね。



2026.7.7

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